高齢者になるとどうしても動く量が減ってしまい、生活不活発病のリスクが高まってしまいます。一度生活不活発病に陥ってしまうと、そこから複数の病気や不具合が発生し、さらに活動量が減っていくという負のスパイラルに落ちていく危険性があります。体が動くうちから予防をしていくことが大事です。
今すぐにできる予防法は、自分の身の周りのことを自分でやるようにするということです。同居人や介護の人間がいると、「これくらいやってもらってもいいか」と任せてしまいがちです。しかし、毎日行う家事は気が付きにくいですが、想像以上に体の機能を使っているのです。体を使わない細かい作業なども脳に刺激を与えているので、人任せにせずに積極的に行いましょう。
ボランティアや趣味の集まりに参加することも、対策として有効です。外に出て体を動かすことはいいこととは分かっていても、何も理由なく外に出かけるのは面倒なものです。外に出る理由を作れば、外に出て太陽のもとで体を動かす機会を同時に作ることができます。また、身だしなみを整えることや、誰かと会って話をすることはうつ病・認知症予防にもなります。
車いすの多様も避けましょう。歩くのが辛いという理由で車いすを使う高齢者がいますが、できる限りの範囲でいいので自分の脚で歩くようにしましょう。転倒の心配がある場合は杖を使ったり、誰かに支えてもらったりしながらでも構いません。「自分にはもう無理だ」と思いこむことが一番の毒になるのです。
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