高齢者が自宅でできるエクササイズ

体を動かさないことで発症してしまう生活不活発病は、認知症や骨折など様々な病気やけがにつながる厄介な病気です。この病気を予防するには、運動がもっとも効果的なのですが、猛暑や雪、雨の日などはなかなか出かける気になれません。猛暑で熱中症になってしまったり、雪道を歩いて転倒してしまったりしては本末転倒です。自宅で安全に出来るトレーニングを身に付けておきましょう。

ステッパーはお手軽にコスパよく有酸素運動ができるエクササイズです。ステッパーという5㎝くらいの台に乗り降りする運動です。足だけでなく、太ももやお尻の筋肉も使うので、下半身強化にはもってこいです。生活不活発病は下半身の衰えをきっかけに発症することが多いので、かなり直接的な解決につながるでしょう。また、足首くらいの高さの低い台を使うだけなので転倒の危険も限りなく少ないですし、筋肉を無理に使うこともありません。

簡易筋トレも今すぐ取り入れることができるエクササイズです。簡易筋トレとはその名のとおり、筋トレの簡単バージョンです。例えば、スクワットを椅子に座った状態から始めたり、腕立てを壁に手を付けた状態で行ったり、椅子に座った状態で太もも上げを行う、というような運動です。回数を守って行えば負担がかかりすぎることもないし、普通にやっていれば転倒の心配もありません。

高齢者にとって、生活不活発病は完治が難しい病気です。中には最期まで復帰できない人もいます。体が動くうちから予防を始めていきましょう。